「猫のおばさん」が見た
仮設住宅解体風景

「週末ボランティア」で訪問したTさんは,仮設住宅にいたとき12匹の猫を飼っていた。元々猫好きで,震災の朝,猫を散歩させていて家から出ていたため,倒壊した自宅の下敷きになるのを免れ,「猫に助けられた」とのこと。そのため仮設住宅でも猫を飼い続け,これに,現住地で飼い始めた猫を加えて,今では15匹の大所帯となっている。猫たちについてはいずれ改めて紹介したい。

2001年1月17日,「猫のおばさん」に再会した際,自らが住んでいた仮設住宅の解体現場を収めた写真を見せて戴いた。それを彼女のコメントと併せて,ここで紹介する。

平成7年4月1日に入居した仮設も,5年目に入ると,入居者も公営住宅に転居し,居住者もずい分少なくなりました。
平成11年2月にいよいよ仮設が解体されることになりました。住みなれたというか,見なれた9号棟,11号棟が無くなり,震災の時とは違った淋しさがあり,又転居をするように追い立てられているようで,なんとも言えない心境です。


居住者がいる頃の仮設


まず外回りの部品がはずされる


畳,部屋の間仕切りがはずされる


はずした部品を運び出す


左)居住者が居る棟,右)解体する棟


はずされた部品


部屋の中にユニットバスだけが残る


屋根,玄関ドア,裏戸をはずす


ユニットを搬送する [1]


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屋根が無くなった仮設(陸橋の上から)[1]


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屋根をはがして梁だけとなる


梁と外壁をはずす [1]


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外壁がはずされて床板を取りのぞく


床板の桟を取りのぞくと杭だけになる


杭を抜き取る


9・11号棟の跡地。陸橋,バス停がまる見えになる [1]


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